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市尼崎高に今も飾られている兵庫メンバーとスタッフの集合写真=2006年秋、神戸市須磨区緑台(吉川公明さん提供)
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市尼崎高に今も飾られている兵庫メンバーとスタッフの集合写真=2006年秋、神戸市須磨区緑台(吉川公明さん提供)

 「平成」が終わり「令和」の時代となった。

 2006年兵庫国体バスケットボール少年女子で地元兵庫のメンバーだった12選手。3分の1がその後、学校現場で子どもたちを教えている。

 「当時を思い出すことはありますね。あの期間は濃かったんで」

 岩手との1回戦で両チーム最多の23点を挙げ、白星発進に貢献した吉田(旧姓広瀬)真希は懐かしむ。

 須磨学園高から園田女大に進み、現在は母校の神戸市立伊川谷中で教壇に立つ(育休中)。

 中学時代には、副甲状腺ホルモンがうまく作用しなくなる副甲状腺機能低下症を患い、1年の夏は競技ができなかった。

 そこから「恩師が引き戻してくれた。運動嫌いだった私に、バスケという道をつくってくれた」。教職を目指す原点になった。

 自身も誰かの光になるべく、生徒を育てる。「努力したら成果が出る」と伝え続けている。

     ◇

 「レベルの高い相手に対してでも、工夫してやれば戦える」

 兵庫の「縁の下の力持ち」だった荒木恵美。市尼崎高女子のアシスタントコーチとして、教え子に呼び掛ける。

 ヘッドコーチは元兵庫監督の吉川公明。チームは夏と秋の県大会で3連覇中と、存在感を放つ。

 荒木は夙川高、専門学校を経て会社勤めをしていた頃、吉川から指導のサポートを頼まれて転身を決意。正社員の職を捨て、外部コーチとして関わり10年目を迎えた。

 「バスケットは人のために走ることが多い。ボールを持っている時間の方が短い」。守備やリバウンドなど、地味な作業の重要性を説いてきた。

 便利な世の中になった。一見、無駄と思われることや、苦手なプレーの練習を避けたがる傾向を、最近の子どもたちから感じている。

 「失敗してもやり続ける。失敗しないようにする」。いぶし銀プレーヤーらしい考え方だ。

     ◇

 14年前、地元国体をきっかけに育てられた苗たちは花を咲かせ、新たな種をまいている。

 市尼崎高の体育教官室には今も、国体メンバーとスタッフの集合写真が飾られている。=敬称略=

(藤村有希子)

=おわり=

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