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日比野菜緒
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日比野菜緒

 女子テニスの日比野菜緒(ブラス)は喜びと不安を抱えながらも、4カ月ぶりの実戦に充実感を漂わせた。国内の有力選手を集め、1~3日に兵庫県三木市のブルボンビーンズドームで開催された非公式大会に参加。「試合の雰囲気を感じ、緊張感のある中で2試合できたことは貴重だった。プレーの機会を与えてもらえたことに感謝したい」とコートに立てるうれしさをかみしめた。

 新型コロナウイルスの影響でツアーが中断した3月以降は目標を見失い苦しんだ。コーチの竹内映二氏(同県芦屋市在住)と練習を積んだが、ツアー再開のめどが立たない日々に「モチベーションがなくなった」。非公式大会の開催が決まったことで、ようやく気持ちを立て直した。

 大会では参加選手全員がPCR検査を受け、握手やタオルの受け渡しも禁止と徹底した感染防止対策が取られた。競技環境が激変する状況にも「このくらいなら負担にならないし、不便にも感じない」と新しい様式を受け入れた。肩の痛みで2日目に途中棄権したものの、久々に実戦の空気を感じ大きな収穫を得た。

 世界を転戦するテニスはコロナの打撃が大きいスポーツの一つで、昨年9月にツアー2勝目を果たした花キューピット・ジャパン女子オープン(広島市)が今年は中止になった。2連覇を狙う機会を失い、本来なら落胆しそうなものだが「今の状況を考えると開催はリスクが高い。(中止は)選手を第一に考えての判断」と理解を示す。

 本音では8月からのツアー再開も時期尚早とみる。「海外の状況を見ても世界を転戦するには早い。まだ行くかどうかも決めていない」と悩ましげだ。帰国後は2週間の自主隔離が必要となることから、8月31日開幕の全米オープンか、9月27日開幕の全仏オープンのどちらかに絞って出場する考えだ。通常はサーフェスの得意不得意で選ぶ大会も、当面は開催地の感染状況を重視していく。

 世界ランキングで上位56人が得られる東京五輪の出場権は射程圏内で、3月に凍結した順位では72位に付ける。「私の中では五輪はいつ開催されても一番優先度が高い。頑張るだけ」。見えないコロナに対する心配や葛藤とも戦いながら、五輪への意欲だけは揺らぐことはない。

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