
サッカー女子プレナスなでしこリーグ1部は18日に開幕し、10チームが2回戦総当たりで戦う。敵地で伊賀と当たるINAC神戸は、今季からエンゲルス監督が指揮を執り、4季連続得点王に輝いた田中を女王日テレから迎え入れた。新型コロナウイルスの影響で約4カ月遅れのスタート。11月までほぼ毎週試合があるタイトな日程の中、7季ぶりの覇権奪回に挑む。(尾藤央一)
昨季3位のINAC神戸は、失点数がリーグ2位タイの「17」と堅守を見せたが、得点数は5連覇した日テレの半分にも届かない「28」に終わった。Jリーグでタイトル獲得の経験があるエンゲルス監督は「つなぐサッカーで安定できる強いチームをつくりたい」と、得点力の底上げを図る。
昨季、日テレで20得点を挙げた田中の獲得は起爆剤となり、新潟で攻守の要を担った新加入の阪口も万能型で心強い。菊池、長江ら有望な高卒ルーキーも加わった。
来夏に東京五輪が延期となり、日本代表「なでしこジャパン」入りを目指したアピールにも注目だ。前線の代表候補には岩渕、田中が挙がり、中盤は中島と杉田、守備陣は三宅やけがから復帰した鮫島が中心になる。
クラブは創設20年目の節目に合わせ、エンブレムとユニホームを刷新した。今季のチームスローガン「NEW CHALLENGE(新たな挑戦)」の精神で、女王返り咲きに全力を注ぐ。
