
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯最終日は28日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、女子は坂本花織(シスメックス、神院大)がGP初優勝。三原舞依(シスメックス、甲南大)はフリーで131・32点をマークし、4位に入った。
女子の三原はフリー3位の好演技を見せた。「拍手が聞こえてうるうるして、最後は前が見えなかった」。ほぼノーミスで演技を終えるとぴょんぴょん跳びはね、涙であふれた顔を覆った。
SPはジャンプが乱れて7位にとどまり「今日もどんなことがあっても自分の最大限を出す」と決意。妖精がテーマのフリー曲は冒頭から観客を引き込み、ラストスピンまで視線をくぎ付けにした。
昨季は体調不良で休養したが、今季は大会ごとに状態を戻してきた。復帰4戦目のこの日のフリー131・32点は、自己ベストまで約10点と迫る。全日本選手権は同じ構成で臨む予定で、「できるものしか入っていない。今回より5歩くらい進めたらいいな」。強いまなざしで前だけを見据えていた。(山本哲志)
