
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯最終日は28日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで各種目のフリーが行われ、男子は17歳の鍵山優真(神奈川・星槎国際高横浜)が4回転を計3度決め、SPに続いて1位の188・61点を出し、合計275・87点でGP初出場優勝。18歳の本田ルーカス剛史(木下アカデミー、尼崎市立塚口中出身)がフリー138・34点の合計217・56点で、SPの3位を守った。
兵庫からまた楽しみな新星が現れた。尼崎市立塚口中出身の本田が、初参戦のGPで表彰台に上がった。「いい演技ではなかったけど、結果はびっくり」と振り返った。
全日本ジュニア王者で手にした大舞台の切符。SPは1番滑走でノーミスの演技を見せた。フリーは冒頭のアクセルジャンプが1回転になったが、そこから立て直した。「会場にお客さんがいる。気持ちも乗って滑っていけた」。フリー6位ながら3位を死守した。
プログラムに4回転は入れておらず、「まずはトリプルアクセルまではノーミスでできるように」。安定感の向上を目指しつつ、近い将来は「一番形になっている」という4回転トーループへの挑戦も視野に入れる。綾羽高(滋賀)の通信制に通い、京都で練習を積む18歳は「課題を克服していかないと上にはいけない」と気を引き締めた。(山本哲志)
