テニスの山本みどり引退 元学生女王、競技普及に意欲

2020/11/20 06:20

山本みどり(提供写真)

 プロテニスプレーヤーで、ジュニア時代から全国舞台で活躍してきた山本みどり(27)が、約20年の現役生活に終止符を打った。14日に会員制交流サイト(SNS)などを通じて引退を表明し、「本当に幸せなテニス人生でした」と周囲の支えに感謝した。 関連ニュース 元女子プロ野球選手が地域おこし協力隊に 野球チームの創設目指す 結婚なら引退、銭湯に「彼氏募集」 婚活アイドル「きっしー」 Jリーガーも副業時代? ユーチューバーにアパレル経営

 園田高時代はダブルスや団体戦で全国制覇。関学大ではシングルスでも全日本学生室内選手権のタイトルを手にした。大学在学中の2014年にプロ転向後、ITF(国際テニス連盟)ツアーで2度のダブルス準優勝、国内大会3勝。これらの足跡とともに「勝てずに悔しい思いをした日々や腰の大けが、時にはプレッシャーで泣きながら試合をしたこと」も思い出という。
 16年には、今年の全日本室内選手権で単複優勝を飾った小ノ澤新(イカイ)と結婚。今後は指導者やイベント参画など普及活動をしていく考えで、「自分を育ててくれたテニスに恩返しがしたい。『テニスって楽しいな』と1人でも多くの人が思える、そんなきっかけをつくれる人になれたら」と前を向いた。(小川康介)

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