五輪内定の田中希実、陸上だけじゃなかった 芸術分野でも高い評価
2020/12/04 18:00
社署で一日警察署長を務めた小野南中3年時の田中希実(中央)=加東市
陸上長距離種目の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権、女子5000メートルで初優勝した田中希実(21)=豊田自動織機TC、西脇工高出=が五輪代表に内定した。
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読書好きで知られる田中は陸上以外でも多彩な才能を秘めている。2014年には故郷・小野市で毎年夏に開かれる「小野まつり」で配るうちわのデザインに自身が手がけた作品が採用された。
当時は小野南中3年。市内の中学生から226点の作品が寄せられ、田中がデザインした「小野に恋恋♡小野舞台」が大賞に選ばれた。地元の国宝浄土寺や鴨池、白雲谷温泉ゆぴか(同郷の小林祐梨子さんもお気に入り)の位置を示した地図上で、ダンサーが踊っているという構図。周囲には地場産業のそろばんの玉やヒマワリの花、花火などを配した。小野の「小」の文字をハクチョウで表現した点も審査で評価されたという。