柔道男子66キロ級 阿部一二三が五輪代表に

2020/12/13 17:52

丸山城志郎(左)を攻める阿部一二三(代表撮影)

 柔道男子66キロ級の東京五輪代表決定戦は13日、東京・講道館で行われ、神戸市兵庫区出身の阿部一二三(23)=パーク24、神港学園高-日体大出=が丸山城志郎(27)=ミキハウス=を破って代表入りを決めた。妹で52キロ級世界女王の阿部詩(20)=日体大、夙川高出=は既に代表に内定しており、兄妹そろって初の五輪出場を決めた。 関連ニュース 「生きるか死ぬかだ」阿部一二三と丸山城志郎、柔道五輪懸け史上初のワンマッチ方式 「やってやった」阿部一二三 圧かけ続け宿敵相手にリベンジV 「一本を取りにいく柔道」教え忠実に、世界選手権V2 阿部詩の成長に恩師が涙

 五輪代表を1試合限定の「ワンマッチ」方式で決めるのは日本柔道史上初。無観客で実施された。
 男子66キロ級は柔道男女14階級で唯一、日本代表が決まっていなかった。当初は4月の全日本選抜体重別選手権を選考会としていたが、新型コロナウイルス感染拡大で延期されていた。(藤村有希子)
■阿部一二三「自分の柔道を最後まで出せた」
「この選考があったことでかなり成長できた。強くなれたと思う。1シーンも忘れられないような闘いになった。自分の柔道を最後まで出せたかなと思う。自分の柔道をした結果。今回はやるしかない。絶対に勝ちきる。一度もひるんだりとかは思わなかった。この大会に向けて、たくさんの人が支えてくれた。応援してくれて、関わってくれた方々に感謝して、支えてくれた人達全員に感謝したい」
■妹には「お待たせという感じ」
 東京五輪柔道女子52キロ級代表で妹の詩に対し、阿部一二三は「お待たせという感じ。妹が先に決まっていた。やっと2人で金メダルを取ろうと言える。東京五輪を自分が一番輝く舞台にしたい。やっとスタートラインに立てた。ゴールじゃない。東京五輪優勝だけを考えていきたい」と「兄妹で金メダル」を掲げた。
■柔道男子・井上康生監督の話
 阿部は丸山の分も背負った上で本戦(五輪)を闘ってくれると思う。きょうの24分の試合はもちろん、ここまでの過程も見た。さまざまなことを犠牲にして全力を尽くして戦ってくれた。勝負の世界ですから勝ち負けが決まってしまうが、彼らのさらなる成長につながる。阿部の強いところはどこか? 今はそのコメントはなかなか出せない。改めて話がしたい。2人の闘いが素晴らしかった。
【阿部一二三】(あべ・ひふみ=柔道男子66キロ級)1997年8月9日生まれ、神戸市兵庫区出身。神港学園高2年の2014年、男子史上最年少の17歳2カ月で講道館杯全日本体重別選手権を制覇。日本体育大2年の17年に全日本選抜体重別選手権を2連覇し、18年には世界選手権2連覇。得意技は背負い投げ。パーク24。168センチ。23歳。

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