全国高校駅伝20日号砲 男女の須磨学園、ベスト布陣で意欲
2020/12/19 20:00
経験豊富なメンバーを擁し、2年連続の都大路に挑む男子・須磨学園のメンバー=神戸市須磨区の同校(撮影・秋山亮太)
男子第71回、女子第32回全国高校駅伝(20日・たけびしスタジアム京都発着)の監督会議が19日、京都市内で開かれた。都道府県代表の男女各47校が出場。兵庫からは男女ともに須磨学園が参加し、男子は昨年14位からの飛躍を期し、昨年6位の女子は14年ぶり3度目の栄冠を目指す。
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レースは男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロで行われる。
昨年男女同時制覇を果たした仙台育英(宮城)の真名子圭男子監督は「優勝を目指す」と意気込んだ。開会式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、実施されなかった。
仙台育英は昨年アンカーを務めた吉居を1区に起用。真名子監督は「一人一人がエースにならなくてはいけないという気持ちが芽生えた」と層の厚さを強調。女子で2年ぶりの頂点を狙う神村学園(鹿児島)の有川哲蔵監督は「大会新記録を目標にして1年間をやってきた」と自信を示した。
■男子・須磨学園
山口監督は「今のベスト。全ての区間が勝負どころで、最初から全力で飛ばすオーダー」と強調する。
最長1区には粘り強さに定評がある喜多村、3区に永吉、4区には広内を置き、指揮官は「最も組みたかった長距離の鉄板3人」と自信を持って送り出す。3キロ区間の2区はスピードランナー林田、5区は昨年区間賞の上仮屋が務め、安定感のある6、7区の国安、八沢へとつなぐ。
昨年の優勝タイムは2時間1分32秒で、近年は高速化が進むが、山口監督は「対応できる準備をしてきた。ひたすら勝負し、ミスのなかったチームが上位にくるだろう」と予想し、「コロナ禍で頑張ってきた選手たちが、夢の舞台で走るのが楽しみ」と心待ちにした。(金山成美)
■女子・須磨学園
11月の県大会と同じ「先手必勝」のオーダーを組んだ。浜本監督は「適材適所で、現状のベストオーダー」と自信を示す。
有力選手がひしめく1区は3年連続で土井が任された。区間6位と快走した昨年より調子がいい状態でスタートラインに立てそうだ。2区は勢いのある道清が担い、前半で好位置につけて勝負する。
後半区間は3区に3年福永、4区にルーキー田村を配置。外国人留学生を置くチームもあるアンカーは、昨年3区2位の石松に託す。
指揮官は「前半の流れを大事にし、後半にどうつなげてゴールできるかがテーマ」と展望を描き、「須磨学園らしく、さわやかに駆け抜けてほしい」と期待を寄せる。(金山成美)