
世界ボクシング協会(WBA)スーパーバンタム級元王者の久保隼(真正)が3月28日、契約体重58・5キロのノンタイトル8回戦で今年の初戦を迎えることが16日、分かった。神戸市立中央体育館で佐伯瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ)と対戦する。
久保はこの日、同市中央区の湊川神社で、世界ボクシング機構(WBO)女子ミニマム級王者の多田悦子ら所属ジムのメンバーとともに必勝を祈願した。昨年9月のノンタイトル8回戦で判定勝ちして以来、半年ぶりの実戦となり「ボクシングのために過ごすと決めた1年を、無駄にしたくない。勝って、フェザー級の争いに入っていきたい」と誓った。
また真正ジムの山下正人会長は、久保が戦う3月の試合を皮切りに、緊急事態宣言発令中を除いて、毎月興行を実施する方針を示した。コロナ禍で観客数が限られるなど、各ジムが興行に踏み切りにくい中、山下会長は「関西からボクシングの火を消したくない」と話した。(藤村有希子)
