記者コラム〈サイドライン〉サッカー男子 “代表”の狭き門 落選組はエールと闘志
2021/07/23 19:32
五輪サッカー男子日本代表の堂安律
肩に力が入ったか。サッカー男子開幕戦。日本の背番号10、MF堂安律(PSVアイントホーフェン、兵庫県尼崎市出身)にゴール第1号は生まれなかった。それでも、「結果が全てなので」と白星発進に安堵(あんど)した表情が印象的だった。
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それにしても五輪代表が狭き門だと実感する。東京世代が出場した2017年のU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)韓国大会。同じ南アフリカと対戦し、堂安が決勝点を挙げた。当時のメンバーで五輪切符を手にしたのは6人だけだ。
外れた15人に、J1神戸のDF初瀬亮もいる。攻撃力に優れたサイドバックとしてG大阪で早くから台頭。19年に「五輪を目指して移籍してきた」(初瀬)が、元日本代表DF酒井高徳の加入や期限付き移籍もあり、苦しんだ。守備力を磨いて主力に定着したのは、代表発表直前の6月だった。
「悔しいけどこれで終わりじゃない。選ばれた選手には頑張ってほしいし、自分も負けない」。かつての仲間にエールを送り、視線はすでに来年のW杯カタール大会に向いていた。(山本哲志)