記者コラム<サイドライン>女子バレー・石井優希、強みの経験活かし名前の通り輝く
2021/07/30 16:45
石井優希
覚悟と自覚と責任。バレーボール女子の石井優希(久光=練習拠点・神戸市)は東京五輪を「人生にとって最高の舞台にしたい」と掲げている。
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2016年リオデジャネイロ五輪は「気持ちが弱いままで終わった」と心残りがあったからこそ、東京に懸けてきた。19年ワールドカップ(W杯)では「日本のエース」と意識して奮闘。チームの軸として五輪に臨むつもりでいた。
だがその後、コンディションが上がらず苦しみ、今季の日本代表合宿に呼ばれると、中田久美監督に「控えでもどんな役割でも徹して、チームに貢献する」と伝えた。
オールラウンダーで守備面の評価が高く、途中からの出番が多いと想定された。だが、初戦で古賀紗理那が負傷。2、3戦目は先発出場し、「古賀のためにもやるしかない。私は私としてベストを出す」と、今の状況での自分の役割を問うた。
強みは「誰にも負けないくらいの経験」だ。名前通り、周囲を思いやる「優」しさと、メダルを「希(こいねが)」う思い。すべてを包み込み、自分を信じ、石井優希らしく輝いてほしい。(金山成美)