恩師と挑む五輪陸上リレー 甲南大18歳の青山華依
2021/08/04 16:00
東京五輪の陸上女子400メートルリレーに出場する青山華依(右)と、甲南大学で指導する伊東浩司さん=神戸市東灘区向洋町中8、甲南大学六甲アイランド体育施設(撮影・辰巳直之)
東京五輪の陸上女子400メートルリレー日本代表に、甲南大学1年の青山華依(はなえ)(18)が名を連ねている。日本は2大会ぶりに同種目に出場し、5日に予選がある。甲南大の現役生が五輪に出場するのは初めて。恩師で男子100メートル元日本記録保持者の伊東浩司さん(51)=神戸市北区出身=の教えを胸に、「全力で悔いが残らない走りを」と誓う。(金山成美)
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大阪市出身で、両親とも学生時代は陸上選手だった。小さい頃から駆けっこが速く、父に誘われて小学5年で地元のクラブチームへ。中学で「友達のライバルができて、競い合うのが楽しくなった」という。
強豪の大阪高校に進み、2年時には日本選手権女子100メートルで3位に入った。
甲南大学女子陸上部顧問として指導する伊東さんは「すらっと脚が長く(167センチの身長が)170センチあるように見えるくらい動きが大きい」と、伸びやかなストライドに将来性を感じている。2002年生まれの青山は、伊東さんの現役時代を知らないが、「走りをしっかり見てくれて、若干の違いでもなるほどと思えるように言ってくれる」と信頼を寄せる。
5月の世界リレーでは1走で決勝進出に貢献し、日本に五輪出場権をもたらした。「かっこいいな、キラキラしてるなって思っていた夢の場所」と心待ちにしていた五輪の舞台。「周りの選手のオーラがすごいだろうから、ドキドキ感が味わえそうで楽しみ」と瞳を輝かせる。
日本記録と決勝進出を目指し、自然体で世界へ挑む。
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