東京パラ・陸上男子100m決勝 車いすで出場の大矢「感謝、感謝しかありません」
2021/09/03 05:30
パラスポーツをPRするイベントに参加し、自身が写ったポスターと並ぶ大矢勇気=8月14日、西宮市甲子園八番町、ららぽーと甲子園(撮影・吉田敦史)
東京パラリンピック陸上男子100メートル(車いすT52)日本代表の大矢勇気(39)=ニッセイ・ニュークリエーション、兵庫県西宮市出身=は3日午前、国立競技場で決勝に挑む。
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脳腫瘍による高次脳機能障害で車を運転できず、練習や遠征には公共交通機関などを使う。競技用車いすや荷物の運搬も必要だが、駅員らが手伝ってくれる。世界一を決めるレースを前に、移動支援に感謝する大矢のメッセージを紹介する。
◇
JR西宮駅の駅員さん方は、私が始発で朝早い時間にも関わらず、遠征や合宿や練習で出発する時、事前に連絡はしますが、改札外でも、競技用車いすや荷物などの搬送を快くお手伝いしていただいています。本当にありがとうございます。他駅の皆さんにも、いつも助けていただけているおかげで、遠征や合宿、練習などに行け、集中してパフォーマンスを発揮できていると思っています。
介護(福祉)タクシーの運転手さんにも、いつもお世話になっております。
私が、乗せていただいている介護タクシーは、ハイエースの大型です。ストレッチャー(寝たきりの方を乗せられるようになっているため)がありますが、事前に競技用車いすの長さや重さなどを伝え、重たいストレッチャーを一回一回下ろして競技用車いすを乗せていただいています。ありがとうございます。私は病気もあるので、一生車の運転ができないため、交通公共機関と介護タクシーなどが必要不可欠なんです。
感謝、感謝しかありません。
今後もお世話になります。よろしくお願い致します。
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