【県高校駅伝プレーバック】須磨学園 男子は中盤で圧倒、女子は先制攻撃
2021/11/06 17:37
前回大会の1区で勢いよくスタートする男子の選手たち=丹波篠山市
兵庫県高校駅伝は7日、丹波篠山市で行われる。号砲を前に、須磨学園が男女アベック優勝を果たした昨年のレースを振り返った。
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〈男 子〉
■中盤2区間の区間新でとどめ
3年ぶりに王座奪還を果たした須磨学園。前回の全国高校駅伝で2時間3分46秒をマークし、14位に入ったメンバーから6人が残るなど経験豊富な陣容を整えた。都大路で5区区間賞の上仮屋雄太(3年)が控えに回った今回の県大会でも、3位だった前回県大会から7区の広内颯(2年)が1区、1区の永吉恭理(3年)が3区、6区の喜多村慧(3年)が4区にそれぞれ異なる区間で起用されるなど、自在な区間配置が可能だった。
広内は先頭と8秒差の2位で発進し、永吉、喜多村はともに区間新記録を樹立。特に3、4区だけで報徳に1分18秒、西脇工に3分43秒もの大差をつけた中盤のレース運びは圧巻だった。
〈女 子〉
■鮮やか先制パンチ
3連覇を達成した須磨学園は1、2区の先制攻撃が効いた。1区土井葉月(3年)は大会史上9人目となる3年連続区間賞を獲得。1区に限れば須磨学園・太田琴菜(現日本郵政グループ)、西脇工・田中希実(現豊田自動織機TC)に続いて3人目の偉業となった。19分27秒は区間歴代4位だが、1~3位はすべて1500メートルと3000メートルの日本記録保持者、田中が占めている。
2区道清愛紗(2年)は区間歴代3位となる12分57秒をマークし、ともに須磨学園の先輩にあたる北京五輪代表・小林祐梨子の12分53秒(区間記録)、福田有以(豊田自動織機)の12分54秒に肉薄した。
(大原篤也)