五輪柔道で「金」の阿部詩、地元・神戸に凱旋 母校など各所に「ひっぱりだこ」
2021/11/09 21:30
特製の金のふたと五輪金メダルを手に笑顔の阿部詩=9日午後、神戸市中央区の神戸新聞社(撮影・鈴木雅之)
今夏の東京五輪柔道女子52キロ級で金メダルに輝いた阿部詩(21)=日体大=が9日、故郷の神戸市に凱旋した。県スポーツ賞特別選手賞の贈呈式出席に続き、母校夙川中・高で後輩たちに世界一を報告。神戸新聞社も訪れ、地元弁当会社が特製の品をプレゼント。温かな祝福に笑顔で応えた。
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弁当製造販売会社の淡路屋が贈ったのは、人気駅弁「ひっぱりだこ飯」に使用されるタコつぼ容器とふた。どちらも金色の特製品だ。テレビ番組で阿部の自宅台所が映った時、ひっぱりだこ飯の茶色い容器とふたがあったのを同社の柳本雄基副社長(40)がたまたま見つけ「うれしくて勝手に金バージョンを作っちゃいました」。
金の容器は一般販売もされたが、金のふたは、同五輪柔道男子66キロ級優勝の兄、一二三(24)=パーク24、神港学園高出身=の分を含め、世界に二つだけの特製品。阿部は「すごい。金色が大好きなのでうれしい。うちに大切に飾る」と感激していた。
また、夙川中・高では全校生徒に「苦しくても立ち向かい、自分に自信を持って進んだらいつか笑える日が来る。私もパリ五輪で2連覇を目指して頑張る」とエールを送った。(藤村有希子)