ボクシング元世界王者の山中竜也氏、現役復帰を発表「10回は防衛したい」

2021/12/18 17:47

現役復帰を発表した元世界王者の山中竜也氏=エディオンアリーナ大阪

 元世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級王者で、硬膜下血腫のため2018年に引退した山中竜也氏(26)が18日、古巣の真正ジムから現役復帰すると発表した。日本ボクシングコミッション(JBC)の規定変更によるもの。来年3月に復帰戦を予定し「すごくうれしい。(1階級上の)ライトフライ級で世界王者になって、10回は防衛したい」と宣言した。 関連ニュース 「これにてドロンします」バク転したまま布団かぶって就寝!?大技アクロバティックに仰天「すごい身体能力」 「運動苦手」から一躍新人王候補 過酷な練習で急成長のボクサー 〈コラム〉大場浩平がこの夏、リングを去った。

 JBCはこれまで、頭蓋内出血と診断された選手のライセンスは自動失効すると規定。だが、再発の可能性が健常者と変わらない場合、ライセンスの再発行を認めるよう変更した。再発行の申請条件は37歳未満で受傷後1年以上がたち、後遺症がない-など。
 山中氏は今年1月に磁気共鳴画像装置(MRI)検査で異常なしと確認し、再発行を申請。認められる見通しという。
 この日は大阪市のエディオンアリーナ大阪で妹、山中菫(すみれ)の試合後にリングに上がり「関係者の皆さまに深く感謝する。妹と共に世界王者を目指して頑張る」と笑顔で話した。
 堺市出身の山中氏は18年7月、世界王者として迎えた2度目の防衛戦で敗れ、その後硬膜下血腫が判明。23歳で引退していた。(藤村有希子)

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