競技と仕事の両立を支えよう 「仕事の戦力」欠かせぬ職場の理解 県体協がフォーラム
2021/12/25 22:40
アスリートの競技と仕事の両立について意見を交わしたフォーラム=神戸市中央区
 兵庫県内で競技と仕事の両立を支える企業と選手を紹介するアスリートキャリアフォーラム(神戸新聞社後援)が25日、神戸市中央区の県民会館であった。県内就職を希望する大学生や、選手採用を考える企業の担当者ら約50人が耳を傾けた。
          
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 県体育協会の主催で2度目。進学や就職で有力選手が県外に流れ、国体の天皇杯(男女総合得点)8位以内から遠ざかる現状を受けて企画した。
 女子ラグビーの神戸ファストジャイロの選手2人を雇う早駒運輸(神戸市中央区)の渡辺真二社長は、採用時のすり合わせの大切さに触れた。「仕事との両立が前提。業務遂行力が非常に高く、今は戦力」と強調。ただし雇用形態に配慮して練習をサポートしている。
 強豪のソフトテニス部を持つ東芝デバイス&ストレージ姫路半導体工場は、引退後も雇用を続ける。担当の杉山哲也氏は「困難を乗り越えた経験は職場のリーダーに生かせる」と期待していた。
 同工場勤務や保険の営業員などとして働く選手たちは「職場の理解があってこそ。だから一生懸命働く」などと報告していた。(有島弘記)