西脇工7位 10人抜きの2区山中「一番の走りできた」 全国高校駅伝男子

2021/12/26 18:51

男子・西脇工の1区長嶋幸宝(左)からたすきを受けて駆け出す山中達貴(中央)=撮影・中西幸大

 男子第72回、女子第33回全国高校駅伝は26日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着する男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロで行われ、兵庫代表は女子の須磨学園が1時間9分46秒で6位、男子の西脇工が2時間3分50秒で7位で、ともに入賞した。 関連ニュース 全国高校駅伝13位「悔しい結果」 西脇工・上田主将ら市役所へ報告  男子の西脇工・新妻双子リレー「一生の思い出」 1区風よけに苦戦「体力削られた」 全国高校駅伝 女子・須磨学園1年生の2人 伝統胸に都大路を力走、雪辱誓う 全国高校駅伝


 逆境を越えて達成した5年ぶりの全国入賞は、格別だった。昨年の兵庫県大会で33年ぶりにトップ2を逃して3位に甘んじた男子・西脇工が、再起を懸けて挑んだ大舞台で7位。足立監督は「最後まで諦めない気持ちのこもった走りがうれしかった」と目を細めた。
 3年生が輝きを放った。13位でたすきを受けた2区山中は「1区長嶋の積極的な走りに感化された」と力を出しきることを心掛けた。残り700メートルで勝負する展開を描き、持ち前のスピードを生かして10人抜き。大会史上3人目の7分台で区間賞を獲得し「高校生活で一番の走りができた」と充実感を漂わせた。
 長距離区間を任された3区寺本は留学生に抜かれても冷静さを保ち、自分のリズムを意識。前半からの流れを後続に引き継ぎ「中盤粘って、後半攻めていけた」と納得した。
 指揮官が「後半のポイント」と挙げていた6区は、主将の塩田が本領を発揮。中継時点で7番手まで5秒差の9位で「ここで抜いたら入賞に近づく。このチーム最後の大会。気持ちで追い上げた」と力を振り絞り、7位に押し上げた。
 どん底を味わってから1年、個性豊かなメンバーが一丸となって目標にたどり着いた。塩田主将は「伝統校の中で、3年生の姿は大きいと、後輩たちに見せられたかな」と胸を張った。
(金山成美)

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