サッカー女子・INACの杉田が米国移籍「サッカーの楽しさ追求したい」
2022/01/27 08:01
INAC神戸の杉田妃和
サッカー女子、WEリーグのINAC神戸は27日、杉田妃和(24)が米女子プロリーグNWSLのポートランド・ソーンズFCに完全移籍すると発表した。左利きで、今季からエースナンバー「10」を背負った万能型MFがシーズン途中で初の海外挑戦を決断した。
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杉田はクラブを通じ「サッカーをする自分と向き合う中で感じたのは、サッカーの楽しさを違う角度で追求したいという強い思いでした。私の思いを尊重してくださったクラブ関係者の皆さまには心から感謝しています」などとコメントした。
杉田は北九州市出身で、静岡・藤枝順心高から2015年に入団。同年引退した元日本代表の澤穂希さんの背番号8を受け継ぎ、ボランチで経験を積んだ。昨季は左サイドMFで新境地を開き、なでしこリーグ通算93試合出場16得点。FWにも挑戦した今季はWEリーグで全9試合に先発して攻撃をけん引し、無敗で首位を走る原動力になっていた。
10代から世代別代表で活躍。14年のU-17(17歳以下)ワールドカップ(W杯)で主将として初優勝に貢献し、16年のU-20(20歳以下)W杯も含め、2度最優秀選手賞に輝いた。
日本代表「なでしこジャパン」では18年にデビュー。国際Aマッチは27試合に出場し、2ゴールをマークしている。19年W杯フランス大会に出場し、20年の東京五輪でも全4試合でプレーした。池田太新監督の就任後は、昨年10月の候補合宿に呼ばれて以来、代表には招集されていない。
ソーンズFCは米オレゴン州ポートランドに本拠地を置き、過去に2度の優勝経験がある。(尾藤央一)