北京パラ4日開幕、挑む兵庫勢 史上最多の3人出場
2022/03/02 22:00
神戸新聞NEXT
北京冬季パラリンピックは4日に開幕する。日本代表29人のうち、兵庫県出身選手はいずれも初出場の3人で、13度目となる冬季大会で史上最多。兵庫勢の出場自体も2010年のバンクーバー大会以来、3大会ぶりとなる。
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スノーボード男子には、ともに下肢障害LL2の岡本圭司(40)=牛乳石鹸共進社、神戸市東灘区出身=と、田渕伸司(40)=和田山特別支援学校教、たつの市出身=が出場する。西宮市出身で、日本選手最年長の49歳、神山則子(テス・エンジニアリング)はアルペンスキー女子(立位・上下肢障害LW9-2)で代表入りした。
岡本はプロスノーボーダーとして世界中の大会を転戦し、写真や映像作品も残したが、15年、撮影中の滑落事故で右脚に障害が残った。パラ競技に転向後、20~21年のワールドカップ(W杯)でクラス別の総合王者に輝いている。
田渕は高校の数学教員を務めながら、趣味としてスノーボードを始めた。08年、練習中のけがで右足首が不自由になり、パラ競技に挑戦。19年の世界選手権でバンクドスラローム3位と飛躍し、現在は希望して赴任した和田山特別支援学校(朝来市)に勤める。
神山は24歳ごろ、膠原病を発症して左半身まひに。がんも患い、普段は車いすで生活する。アルペンスキーは40歳から始め、W杯出場を重ねた実績で代表枠を獲得。1998年の長野パラリンピックを見て以来、憧れ続けた舞台に挑む。(有島弘記)