バレー女子日本代表、初選出20人 真鍋監督「世界で通用するか見極め」
2022/04/01 09:42
2015年5月のバレーボール女子日本代表合宿で、真鍋政義監督(左奥)が見守る中、アタックの練習をする宮部藍梨(中央手前)
日本バレーボール協会は31日、2022年度の女子日本代表メンバー39人を発表した。2度目の指揮を執る真鍋政義監督=兵庫県姫路市出身=の下、20人が初選出。15年に当時16歳で初選出され注目を集めた尼崎市出身の宮部藍梨(米ミネソタ大)が6年ぶりに復帰し、妹の愛芽世(あめぜ、東海大)も選ばれた。
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昨夏の東京五輪代表だったセッター籾井あき(JT=練習拠点・西宮市)をはじめ、久光(練習拠点・神戸市)や姫路勢など兵庫ゆかりの選手は計13人に上った。12年ロンドン五輪銅メダリストでV1姫路初代監督の竹下佳江氏が、監督付戦略アドバイザーとしてスタッフ入り。主将は東京五輪代表の古賀紗理那(NEC)が務める。
今秋は世界選手権とアジア大会の日程が重なるため、2チームを編成する方針。8月には姫路市で紅白戦を実施する。
バレーボール女子日本代表メンバーが発表された31日、真鍋政義監督がオンラインで記者会見し、「誰が最後に残るのか、私が一番わくわくしている」と、状況を見極めながらチームをつくっていくことを構想した。
女子は昨夏の東京五輪で25年ぶりの1次リーグ敗退に終わり、立て直しが急務だ。東京五輪代表だった古賀紗理那(NEC)らが名を連ねた一方、39人中20人を初選出。指揮官は「誰が世界で通用するか早急に見極めたい」とし、新戦力の台頭にも期待した。
注目は、6年ぶりの代表入りとなった宮部藍梨。金蘭会高(大阪)で1年時からエースとして活躍し、2015年春に16歳で日本代表に初選出された。現在は米国で研さんを積む逸材について「一回りも二回りも大きくなっている期待感がある」と評価した。
12年ロンドン五輪で銅メダルに導いた際にセッターだった竹下佳江氏がスタッフ入り。主にセッターの指導育成に携わる方針で「鋭い感覚と洞察力から意見を聞きたい」と信頼を寄せた。
24年パリ五輪開幕まで2年半の短期間での強化へ、「オールジャパン体制で難局を乗り越えたい」と力を込めた。
(長江優咲)