記者コラム〈ハーフタイム〉本気度伝わる「10代の革命」
2022/04/05 16:49
兵庫県高校新人大会のバスケットボール女子ブロック決勝で、寺井俊之コーチ(右から3人目)の話を聞く鳴尾のメンバー=3月28日、豊岡市立総合体育館
「10代の革命」という部旗のインパクトに、少々面食らった。兵庫県高校新人大会バスケットボールの会場。女子ブロック決勝を制し、4年半ぶりに県4強に躍進した鳴尾のスローガンだ。
体育科のない公立校ながら、指揮を執って30年目に入った寺井俊之コーチの下、過去3度、全国高校総体に参加。部旗は3度目の2013年大会の時に作られたという。部員たちは、先輩が旗に込めた思いをくみ取り「今しかできないことを精いっぱいやる」(中島瑞稀主将)と突き進んできた。
新型コロナウイルス禍でチーム練習がわずかしかできなくても、部員はシュートにハンドリング、ドリブルと「個人練習を欠かさず続けた」とセンターの吉谷心春。仲間と会えない間もコミュニケーションに重きを置き、たわいもないメッセージや動画を送り合って仲を深めたのが試合でのパスにも生きたという。
努力は部活動にとどまらず、主力の2年生3人は学年トップ級の学業成績を誇る。「10代での活動が今後につながる。だから今を変える」と吉谷。登録選手全員が166センチ以下と小柄なチームだが、話を聞くうちに「革命」への本気度が伝わってきた。(藤村有希子)