<県高校総体>須磨学園の前田、中谷組 夏も頂点狙う「近畿、全国につながる試合を」ソフトテニス女子個人

2022/05/25 05:30

ソフトテニス女子で全日本私立高校選抜大会を制し、総体シーズンも飛躍を期す須磨学園の前田梨緒(左)、中谷さくら組=神戸市須磨区の同校

 ソフトテニス女子個人の前田梨緒、中谷さくら組(須磨学園)は、今春に全日本私立高校選抜大会を制した勢いを、総体シーズンに持ち込む。兵庫県大会に向け「優勝は当たり前。近畿、全国につながる試合を」と2年生ペアの目線は高い。 関連ニュース 東播中学新人大会・ソフトテニス 自由が丘、35年ぶりV 男子団体「次の目標は県大会4強」 姫路の中学生、夏の全国大会で続々活躍 ソフトテニス「姫路ふぁみりークラブ」ダブルス準V 国スポ・ソフトテニス成年女子 兵庫が連覇

 小学時代から全国制覇を果たすなど、ハイレベルな実績を残す2人。前田は姫路市立飾磨東中出身、中谷は加古川市立浜の宮中出身で、都道府県対抗全日本中学生大会では共に、兵庫の一員として優勝に貢献した。
 「地元で日本一を取りたい」(前田)と2人は須磨学園に進み、ペアを組んだ。中谷は高校から前衛を始めて急成長。想定外の位置にショットが届いても170センチの上背で機敏に反応し、流れを呼ぶ。165センチの前田は緩急自在で、ロブやツイストなど柔らかいプレーを要所で利かせる。
 同校OGで指揮11年目の山田あゆみ監督は「2人とも身長が高く、前衛も後衛もできる。伸びしろがあり、学校の歴代ペアの中でもスケールが大きい」と将来性を買う。
 ペアが1年時に迎えた今年3月の全日本私立高校選抜大会個人は、京都光華組との決勝トーナメント1回戦に苦戦。過去の練習試合では勝っていたのに受け身に回り、最終ゲームにもつれ込んだ。しかし中谷がポーチボレーを決めるなど土壇場で精神力の強さを見せ、4-3で勝利。そのまま頂点まで駆け上がった。
 幼い頃から才能を発揮し、郷土の期待を背負う2人。中谷が「日本一の前衛になりたい」といえば、前田は「全国高校総体の個人と団体で優勝し、みんなで喜び合いたい」と躍進の夏を思い描いた。(藤村有希子)

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