ヴィッセル武藤「あの場所に戻りたい」ブラジル戦に刺激、日本代表復帰へ思い強く

2022/06/08 05:30

J1神戸のFW武藤嘉紀(資料写真)

 J1神戸のFW武藤嘉紀(29)が7日、日本代表復帰に向けて気持ちを新たにした。6日の国際親善試合「日本-ブラジル」(国立)を現地観戦し、「日本代表への思いも強くなった。見ているだけではやっぱり物足りない。もっともっと成長してあの場所に戻りたい」と熱く語った。 関連ニュース ヴィッセル、大迫と酒井が全体練習に参加 天皇杯決勝で復帰の可能性高まる ヴィッセル、初のJ1・天皇杯2冠へ一丸 FW武藤「全員が同じベクトルで」 沿道埋める60万人超、途切れぬ声援 応援パフォーマンス続々、ランナー後押し 神戸マラソン2024

 ブラジル戦ではネイマールら前線の選手に注目していたという。「ボールを受ける前にどういった動きをするのか、どんなタッチをするのかを見ていた」。もらった後の手の使い方や相手に取られないボールの置き方に感銘を受け、「そこは自分がさらに成長するためには必要なこと」とする。
 日本代表の戦いぶりについては「素晴らしい試合運びをしていた。攻撃も守備もブラジル相手にあれだけできていたというのは素直にすごい」と振り返り、「それと同時にブラジルの選手の一つ一つの技術の高さ、能力の高さも改めて感じた。練習やそれ以外の部分でも努力を怠らないようにしないと、この差は開く一方。ただやみくもに練習しているだけでは駄目」と自身に厳しい目を向ける。
 ブラジル戦は、国立競技場が6万3千人の大観衆で埋まった。「あの舞台に立って試合ができるということは、やっぱり本当に幸せなこと。日の丸を背負って戦うことは、あれより刺激的なことは他にないと言っても過言ではない」。ワールドカップ(W杯)カタール大会まで半年を切り、「結果を出し続けるしかない。チームとしての結果もそうだし、ゴールやアシストという結果を量産していかなければいけない。1試合1点取って満足するのではなく、2点、3点と取れるようにより貪欲になっていかなければ」。今季は長期離脱を経験しながらチーム最多3得点を挙げているが、「ゴールマシン」としてネットを揺らし続ける覚悟を示した。(山本哲志)

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