WBOアジア太平洋王者・44歳野中が7月に防衛戦 「勝って世界に羽ばたきたい」

2022/06/17 21:24

3度目の防衛戦へ意気込む野中悠樹(右)と会見にオンライン参加した能嶋宏弥=大阪市の渥美ジム(同ジム提供)

 世界ボクシング機構(WBO)アジア・パシフィック・ミドル級王者の44歳、野中悠樹(渥美、兵庫県尼崎市出身)が17日、大阪市の所属ジムで会見し、3度目の防衛戦を7月24日に堺市産業振興センターで行うと発表した。日本ウエルター級7位の能嶋宏弥(薬師寺)を迎え「必ず勝って世界に羽ばたきたい」と誓った。 関連ニュース 権利はあるのに資金が…夢の世界戦へ覚悟のクラファン ボクシング44歳野中悠樹「一緒に立ち向かって」 プロ格闘技「K-1」にも出場“最強のお巡りさん”の素顔に迫る ヒップホップ元「RIP SLYME」suのアシスタントを大募集!NFTを使った画期的なシステムが後押し

 野中は、日本ボクシングコミッション(JBC)公認タイトルで国内男子史上最年長の王者。WBOではミドル級15位にランクインする。通算48戦35勝(10KO)10敗3分けで、26歳の能嶋は10戦9勝(4KO)1敗。
 野中は判定勝ちした2度目の防衛戦以来、1年ぶりの実戦。ランニングや筋力トレーニング、スパーリングは「20代、30代の頃より濃密にやり、抜けるところは抜く。体は30代と変わっていない」。酸素カプセルの使用やサプリメント摂取など、体調管理を怠らない。
 試合で使うガウンとトランクスは、服飾の専門学校に通う長女(20)に製作を頼み「娘のためにも勝つ」と力を込める。「崖っぷちで、常に最後の試合になるかもという覚悟でやっている」と世界戦への思いをつなぐ。(藤村有希子)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ