亀田和毅、移籍初戦は4回KO勝ち 光る左ボディー、モンスター井上との対戦も熱望

2022/07/30 21:52

1回、ウィリアム・エンカーナシオン(右)を攻める亀田和毅=神戸市立中央体育館(撮影・吉澤敬太)

 世界ボクシング協会(WBA)スーパーバンタム級2位で元世界2階級王者の亀田和毅(TRYBOX平成西山)が30日、神戸市立中央体育館で兵庫県西宮市の同ジム移籍後初戦となるフェザー級10回戦に臨み、2012年ロンドン五輪ドミニカ共和国代表のウィリアム・エンカーナシオン(同国)に4回2分35秒でKO勝ちした。31歳の亀田は通算42戦39勝(21KO)3敗、34歳の相手は23戦19勝(15KO)4敗。 関連ニュース 「最後は日本でチャンピオンに」西宮のジム移籍、亀田和毅〈会見一問一答〉 「運動苦手」から一躍新人王候補 過酷な練習で急成長のボクサー 昨夏39キロ級、今春は51キロ級…神戸の中学生ボクサー2階級V 指導者も驚き「半年ではありえない」

 船出のファイトは完勝だ。細かなフェイントをちりばめ、強打の難敵に打たせない。3回、左ボディー2発でダウン奪取。立ち上がった相手をロープ際に追い詰め、腹から顔への猛攻でまたダウン。4回、左ボディーでみたびリングに沈めた。
 「移籍第1戦、いろんな方に支えられた」とリング上で2歳の愛息、望有(のあ)ちゃんを抱っこ。親友で大相撲の横綱照ノ富士も応援に駆けつけ、拍手を送った。
 3月、長兄の興毅氏が代表を務めるジムを離れた。かつて千里馬神戸ジムで世界戦にも挑戦した武本在樹氏をトレーナーに迎えて意気投合。技の引き出しがより増えた。
 亀田3兄弟の三男は15歳で単身メキシコへ渡り、競技人生の集大成の場に兵庫を選んだ。「ファンの望むカードをやりたい。自分はいつでもOKなんで」。モンスター、井上尚弥との対戦を熱望する。(藤村有希子)

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