男子ゴルフツアーV、21歳アマ蟬川 父と二人三脚、万感のハグ 地元で快挙「応援が力に」

2022/09/26 06:00

男子ゴルフのパナソニック・オープンで優勝し、父親の佳明さん(左端)ら家族と記念写真に納まるアマチュアの蟬川泰果=25日、小野東洋GC

 兵庫県小野市の小野東洋ゴルフ倶楽部で25日まで行われた男子ゴルフのパナソニック・オープンで、蟬川泰果(せみかわ・たいが)(21)=東北福祉大=がアマチュア史上6人目のツアー優勝を果たした。地元出身の有望株は後半5連続バーディーを奪い、ギャラリーから万雷の拍手を浴びた。「応援にたくさん来ていただいた。力になった」と感激の面持ちだった。 関連ニュース 【速報】ゴルフ、兵庫・加東出身の蟬川が男子ツアーV 21歳のアマ、史上6人目|スポーツ|神戸新聞NEXT 丹波国際映画祭 グランプリに、手話を守る闘い描いた「ヒゲの校長」 谷監督、当事者起用し表現追求 西脇の飲食店で食中毒、3日間の営業停止 弁当食べた16人に症状

 小野市に隣接する同県加東市に実家があり、競技会場まで車で20分ほど。家族も連日応援に駆けつけた。蟬川が1歳のときにおもちゃのクラブを買い与えた父・佳明さん(61)は「高校までずっと親がゴルフ場に連れていった。僕の友達は泰果だけ」と二人三脚の日々を振り返る。最高の晴れ姿を目に焼き付け、スーパースターのタイガー・ウッズ(米国)にちなんで付けた息子の名前を叫んで抱擁した。
 やはりアマチュアだった中島啓太(22)が優勝した昨年大会は新型コロナウイルス禍で無観客。この日は2千人超のファンが見守った。今大会でプロ転向し、48位だった中島は「たくさんギャラリーがいる前だと、プレッシャーが違う。自分よりも強い勝ち方だった」とライバルを祝福した。

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