24日は5競技があった。競泳は3年生による県大会(タイムレース決勝)が開幕し、男子200メートル個人メドレーは志水建斗(姫路商)が2分5秒63で優勝。女子400メートル自由形は村木心(須磨学園)が4分20秒69で頂点に立った。
競泳女子400メートル自由形を制した151センチのホープ村木(須磨学園)は、尊敬するトップ選手の言葉を胸に攻め抜いた。
スタート直後から、体一つ分のリードを奪った。終盤には、日々1時間のランニングで培ったスタミナを発揮。昨夏のインターハイ800メートル自由形8位のチームメート、津田の猛追を振り切った。
懸けていた今夏のインターハイ。中止を知った時、大泣きした。真っ先に連絡した相手は、かつてJSS宝塚で共に練習した世界選手権代表の白井璃緒(東洋大)。「インターハイで周囲に恩返ししたかった」と伝えると、先輩からは「インターハイに限らず、頑張ってる姿を見せることで恩返しになる」と励まされた。
吹っ切れた村木は「ここで一発、結果を出す」と今大会に挑んだ。力を尽くした18歳に、4分20秒69の自己新記録が舞い込んだ。(藤村有希子)
