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兵庫県高校総体代替大会の新体操男子個人に3年生で唯一出場した尼崎西の釈氏乗真=7日、姫路市ヴィクトリーナ・ウインク体育館
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兵庫県高校総体代替大会の新体操男子個人に3年生で唯一出場した尼崎西の釈氏乗真=7日、姫路市ヴィクトリーナ・ウインク体育館

 新体操の兵庫県高校新人大会を兼ねて行われた県総体代替大会で、フレッシュな後輩たちに交じり、特別な思いで舞う選手がいた。男子個人に3年生で唯一出場した釈氏乗真(きくち・じょうしん、尼崎西)。コロナ禍で春と夏の全国大会が中止になり、逆境の中で周囲の支えの大きさを知った。「試合に出れば出るだけうまくなれる。次につながる演技を」。笑顔で3年間を締めくくった元主将は、大学でも感謝を胸に競技を続ける。

 体のラインを生かしたしなやかな演技力を武器に、昨年の県新人大会男子個人総合で優勝するなど県内では上位の常連。チームを束ね、昨年の県総体で団体4連覇を果たした一つ上の絶対的エース岩渕緒久斗が引退後、若いチームをけん引してきた。他に3年生はおらず「しんどい部分もあった。だからこそ、OBや周囲の期待をはるかに上回る団体(演技)をしたいと思ってきた」。集大成の今年に懸ける思いは人一倍強かった。

 部活動休止期間は、自宅の寺で個人練習を重ねた。全国トップレベルの選手の動画を見てイメージを膨らませるうちに理想が高くなり、学校での練習再開直後は体力の衰えに焦った。「やっぱりか」。今春神戸で開催予定だった全国選抜大会に続き、5月に夏の全国総体(インターハイ)中止も決まり、落ち込んだ。

 そんな時、周囲の存在に支えられた。岩渕からは大会中止決定直後に無料通信アプリLINE(ライン)で励ましの言葉が届いた。新体操界ではオンラインでの大会など代替大会開催の輪が広がり、運営に携わる関係者や、家族のありがたさを実感した。

 県総体代替大会では男子個人総合で2位だった。クラブを投げて体をひねりながら回転する難度の高い技に試合で初挑戦し成功。収穫の一方、減点につながるミスが出るなど課題も見えた。

 実力を発揮する公式戦がない中、演技の映像を送った縁で、高校卒業後は東北の強豪大学に進むことが決まっている。「置かれた環境のせいにしない。人のせいにする前に、自分の実力を疑う。これは『尼西』で学んだことです」。目標は、東京ディズニーランドで来園者に夢を与えるダンサーになること。胸を張って、次のステージに進む。(長江優咲)

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