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白口区の公民館で保管されていたという仏画=朝来市生野町新町、かながせの郷
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白口区の公民館で保管されていたという仏画=朝来市生野町新町、かながせの郷

 かつて鉱山業で栄え、江戸期には家々の立ち並ぶ様子から「白口千軒」と称された兵庫県朝来市生野町白口の歴史を振り返る特別展「白口 いま、むかし」が同町新町のかながせの郷で開かれている。20日まで。

 白口は江戸期の古文書「銀山旧記」で「人家八百八拾軒あり」と記されているが、江戸末期から鉱脈が尽き始め、大正以降は衰退が顕著になった。現在の住民は60~80代のわずか3人で、集落の消滅が危惧されている。

 そんな白口の歴史を後世に伝えようと、生野町で古文書の整理・解読に取り組む神戸大大学院人文学研究科地域連携センターの研究者や市職員が、昨秋から住民への聞き取りやフィールドワークを実施。その成果として、今回の特別展を開催した。

 会場には、昭和初期からの歴史や生活文化を詳しくまとめた「白口歴史探訪マップ」(縦約90センチ、横約120センチ)を展示。そこに選鉱所、診療所、大衆浴場、分教場などの跡地や、昭和初期に2度あった陥没事故の発生場所なども書き込み、郷土史家の記述や住民の記憶も紹介している。

 白口の坑道の一つ「若林坑」は作畑(神河町)方面から生野鉱山へ通勤する労働者が通り抜けていたという。地図には「入り口は湯気が出て暖かかったので、子どもはその周辺でよく遊んだ。夏場はそこでスイカを冷やす人もいた」という、住民の言葉なども添えている。

 ほかにも、鮮やかな色彩の「弘法大師像図」「山迎阿弥陀如来図」など、白口の寺がかつて所有していた仏画の複製、明治時代に白口の住民が採鉱に関わったとされる樺坂(かばさか)鉱山(多可町)の関連書類などが並ぶ。

 午前10時~午後4時。無料。奥銀谷地域自治協議会TEL079・679・4131

(長谷部崇)

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