但馬

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今年で創業100年を迎える全但バスの社屋=養父市八鹿町八鹿
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今年で創業100年を迎える全但バスの社屋=養父市八鹿町八鹿
歴史を振り返る桐山徹郎社長=養父市八鹿町八鹿
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歴史を振り返る桐山徹郎社長=養父市八鹿町八鹿

 兵庫県養父市八鹿町八鹿に本社を構える「全但バス」が10月19日、創業100年を迎える。1世紀前、同市の大屋-八鹿間でバスの運行を始め、やがて但馬全域まで営業エリアを拡大。但馬の住民にとって欠かせない公共交通となった。現在は旅客運送に加え、公共施設の管理運営や不動産業、観光業などにも業務内容を広げている。100年の歩みを振り返った。(那谷享平)

 創業者の鎌田久兵衛が、養父市大屋町に同社の前身「南但自動車」を設立したのが1917年。同市大屋町夏梅-八鹿駅間の18・7キロの路線でバス事業をスタートさせた。

 昭和初期の但馬では、内陸部と鉄道駅を結ぶ乗り合いバスやタクシーの会社が多数競合していたという。しかし第2次世界大戦中、国策で公共交通機関の統合が進められると、同社も次々と同業社を買収し、事業を但馬全域に拡大。78年に、現在の社名になった。

 終戦後間もない47年、日本初の長距離バス路線とされる豊岡-神戸間(165・5キロ)の直通運行を開始。当時のバス路線としては全国最長の運行距離を誇るなど、先見性も発揮した。一方で60年には滋賀県の「比叡山ドライブウェイ」で、乗客28人が亡くなるバス転落事故が発生し、安全体制の見直しも迫られた。

 近年は中心事業の路線バスで、過疎地の赤字路線などが大きな課題に。92年度をピークに売り上げは減少し、債務超過に陥ったため、2008年に神姫バス(姫路市)が株式を取得して経営参画した。一部路線の廃止など事業再編により、10年からは黒字決算を維持している。15年には神姫バスによる追加の株式取得増資で、関連会社化された。

 全但バスは現在、路線バス事業以外の収入源として、高速バスの増便や、旅行の企画などに注力。JR城崎温泉駅前では観光案内所を運営し、但馬の魅力発信に努めている。節目となる今年は、ロゴを新調したほか、旅客と貨物を同時に運ぶ客貨混載事業、城崎-東京間のバス運行など新たな取り組みも始めた。また記念事業として、記念誌の制作などを進めている。

 同社の桐山徹郎社長は「1世紀もの間、但馬という地域に支えてもらい、改めて感謝をしたい。客貨混載などで収益を高め、地域の足の確保につなげたい。観光業など、ノウハウを生かせる分野にはさらに挑戦する」と話している。

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