但馬

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アユの一夜干し定食(左)と、但馬牛のテールスープで仕立てたうどん
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アユの一夜干し定食(左)と、但馬牛のテールスープで仕立てたうどん
新しい看板メニューで現状打破を目指す田渕幸樹さん(右)ら=道の駅「あゆの里矢田川」
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新しい看板メニューで現状打破を目指す田渕幸樹さん(右)ら=道の駅「あゆの里矢田川」

 赤字続きで経営難に苦しむ道の駅「あゆの里矢田川」(兵庫県香美町村岡区長瀬)が、地元食材の但馬牛とアユを使った新メニューを23日から登場させる。看板メニューに育て上げ、“起死回生”を図りたいという。2年前に駅長に就任して以来、孤軍奮闘を続ける田渕幸樹さん(27)=同区長板=に話を聞いた。

 「厳しい運営にて後がなくなりました」-。今月上旬、但馬のマスコミ各社に、1枚の不穏なファクスが送られてきた。同道の駅が新メニューで勝負をかけるので、取材してほしいという。

 同道の駅は1999年に開業。毎年アユ釣りでにぎわう矢田川のほとり、県道香住村岡線沿いにある。自然豊かな景観が魅力だが、県道の交通量が減り、10年ほど前から赤字が続いているという。

 田渕さんは流通科学大学(神戸市西区)を卒業後、信用金庫で3年半働き、2015年10月、地元住民の誘いを受けて同道の駅の駅長を引き継いだ。

 経営状況を目の当たりにした田渕さんは「これはまずい」と危機感を強め、常勤の職員を減らす改革を断行。その結果、平日は調理からレジ、電話対応、経理まで全て1人でやりくりすることになった。

 ジビエ料理の提供や、地元食材を使った不定期の「おばあちゃんバイキング」など、新企画を次々と打ち出したが、売り上げは伸びない。「仕事は面白いが、時には気が遠くなることも。今思えば本当に無理をしていた」と振り返る。

 今夏、田渕さんから窮状を聞いた、道の駅「村岡ファームガーデン」(同区大糠)を運営する「むらおか振興公社」の田丸明人社長(61)ら有志数人が、活性化を考えるグループを立ち上げた。「田渕君の応援団です」と田丸社長は笑う。今回の新しいメニューは、その中で出たアイデアだ。

 23日から提供するのは、矢田川でとれたアユの一夜干し定食(税込み1300円)と、但馬牛のテールスープで仕立てたうどんの定食(同)。それぞれ単品もある。アユは食堂のいろりで焼いて食べることができ、うどんは但馬牛の濃厚な味わいが楽しめる。

 田渕さんは「これが新しいスタート」とし、「地元の人からも“田渕商店”の意気込みでやってくれ、と言われているので頑張りたい」と前を向く。

 同道の駅TEL0796・95・1369。アユが不漁のため、提供の協力も呼び掛けている。(黒川裕生)

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