但馬

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「Kounotori」の表記も=豊岡市内
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「Kounotori」の表記も=豊岡市内
城崎温泉を観光中の外国の皆さんは「コノトリ」と発音した=豊岡市城崎町湯島
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城崎温泉を観光中の外国の皆さんは「コノトリ」と発音した=豊岡市城崎町湯島
「Konotori」と書かれた案内看板=豊岡市内
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「Konotori」と書かれた案内看板=豊岡市内

 神戸新聞社但馬総局にこのほど、兵庫県豊岡市内の男性から「このとりって何の鳥?」というメールが届いた。県立コウノトリの郷公園(豊岡市祥雲寺)の道路案内看板が「『KOUNOTORI』なのに『KONOTORI』と間違っている。国際化が進む豊岡で、外国人が困るのでは」との指摘だった。なぜ二つの表記があるのだろうか。調べてみた。(阿部江利)

 まず知っておきたいのは、ローマ字には「訓令式」と「ヘボン式」などの規格があり、国内では訓令式が標準だということだ。ヘボン式は「おう」を「o」の1文字で表すが、ほかの規格では「ou」やoの上に「^」を付けるなど、さまざまな書き方がある。道路看板はヘボン式が基本だが、コウノトリに関しては混在しているようだ。ではヘボン式「KONOTORI」を、外国人たちは正しく発音できるだろうか。

 「皆さん、これ、どう読みますか」。ヘボン式でコウノトリのローマ字を書いたボードを作り、さまざまな国の人に尋ねてみた。

 まずは、9月上旬に豊岡市でホームステイをした、日本語勉強歴5年というロシア人大学生、タンジリャー・ギリムトディーノワさん(21)に聞いた。「コノトリですね。Uがあればコウノトリと読みます」。ロシアは野生コウノトリの生息域でもあるが、「私は見たことがありません。ちなみにロシア語でコウノトリは『アイスト』です」。

 続いて、市内の日本語教室「にほんご豊岡あいうえお」で学ぶ皆さんにも聞いた。昨年中国・大連市から来日した男子中学生は「『o』の上に『-』があればコウノトリと読めます」。中国語では「東方白鸛(ドンファンバイグァン)」。

 ニュージーランドから来た外国人指導助手(ALT)の男性(27)は「日本で、もう鳥を知ったから読めますよ。でも、Uだけでなく、『り』も英語ではlとrの真ん中の音なので、日本語とはちょっと違いますね-」。

 最後は、城崎温泉の外国人観光客らを直撃した。フランスから2週間の日程で来日したという30代の男女は、Uがあってもなくても、どちらも「コノトリ」と読んだ。しかしUの有無で微妙に発音は違うという。オーストラリアの男女はUがないと「コノトリ」だった。

 市内にはUが入った表記の看板もあった。そこで同公園にも聞いてみた。「正しくは、英語表記の『オリエンタル・ホワイト・ストーク』なんです」と職員は言う。野生復帰事業が始まった当初に混在した可能性があるというが、「年度内にも、看板の表記を『オリエンタル-』に変えてもらう予定です」とのこと。

 何と「コノトリ看板」は、もうすぐ見られなくなりそうだ。外国人には英語表記が親切だが、取材で知った各国の愛称も味わい深かった。もし外国の方に案内をすることがあれば「日本ではあの鳥をコウノトリと呼び、大切にしています」と伝えられるぐらいの外国語は、話せるようになりたいものだ。

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