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活躍が児童書になった「癒やし犬」のまるこ=豊岡市日高町十戸、たじま荘
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活躍が児童書になった「癒やし犬」のまるこ=豊岡市日高町十戸、たじま荘
職員たちも「まるこ」をあしらったシャツを作り、本の出版を祝う=豊岡市日高町十戸、たじま荘
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職員たちも「まるこ」をあしらったシャツを作り、本の出版を祝う=豊岡市日高町十戸、たじま荘

 兵庫県豊岡市日高町十戸の特別養護老人ホーム「たじま荘」で、入所者らの「癒やし犬」として活躍している雌犬まるこが、本の主人公になった。捨て犬だったまるこが、殺処分を免れて保護され、入所者らに笑顔や生きがいを届けるようになった今までの、12年間の物語が描かれている。(阿部江利)

 岩崎書店(東京)が今年10月末に出版した児童書「いやし犬まるこ」。同社の編集者らが、まるこが昨年、県動物愛護協会の功労動物表彰を受けた報道を目にし、出版を企画。神戸市出身のフリーライター輔老心さんが取材し、物語にまとめた。

 真っ白な毛並みとつぶらな瞳が愛らしいまるこは、多くの犬が捨てられることで有名になった、山梨県の山奥で生まれた。子犬の時に災害救助犬などを育成するNPO法人「日本レスキュー協会」(伊丹市)に引き取られ、触れ合うことで人の心を解きほぐす「癒やし犬」の訓練を受けた。

 2006年、「たじま荘」で本格デビュー。毎週木曜の喫茶「まるこカフェ」で“勤務”し、おやつをねだったり、なでてもらおうと近寄ってきたりするまるこに、利用者たちはめろめろだ。

 本では、犬捨て山の惨状や訓練の様子、同施設の入所者らとの交流を、子ども向けに紹介。最初は人が集まると机の下に隠れるほど引っ込み思案だったまるこが、「弱くて『優しくしてあげないと』と思わせるのがいいところ」と大事にされ、“看板娘”へと成長する姿や、触れ合いによって怒りっぽく頑固な男性に笑顔が戻った逸話、周りに人の輪ができるようになった様子なども記している。

 本に描かれた入所者らも年を重ね、少しずつ体の自由が利かなくなったり、亡くなったりする中、まるこも現在12歳になった。人間なら60~70歳だが、今日も施設の笑顔の中心に居続けている。

 同施設の上田あゆみ所長は「利用者だけでなく、職員もまるこに癒やされている。本との出合いを機に、福祉や介護の仕事に就きたいと思ってくれる人が増えればうれしい」と話す。

 岩崎書店TEL03・3812・9131。同市日高町日置の書店「文森堂」(TEL0796・42・1392)でも取り扱う。

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