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家庭科部が1年がかりで開発した「か寿てら」=生野高校
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家庭科部が1年がかりで開発した「か寿てら」=生野高校

 兵庫県立生野高校(朝来市生野町真弓)の家庭科部7人が、昨年秋から商品開発に取り組んできた「か寿てら(カステラ)」を完成させた。プレーン味と生野紅茶味を用意し、パッケージも自分たちでデザイン。来年3月の販売開始を目指す。

 幕末の儒学者・池田草庵が生野に滞在した際、地元の大地主・石川家が振る舞った献立の記録に「か寿てら」の記述がある。当時は高級品だったとされ、銀山町の繁栄を物語るエピソードでもあることから、家庭科部は「味を再現しよう」と昔の文献などを基に作り方を研究してきた。

 原材料は鶏卵、小麦粉、砂糖、蜂蜜のみ。試作の段階で販売した昨年11月のイベントでは、開始4分で70本を完売したが「周りがパサパサ」「しっとり感にむらがある」などの感想も寄せられた。改善を目指して卵の混ぜ具合や蜂蜜と砂糖の割合を試行錯誤した結果、焼き上がりはふっくら、全体の食感をしっとりさせる作り方を編み出したという。

 日本政策金融公庫の職員を高校に招くなどし、顧客ターゲットや収支計画など、商品化のためのビジネスプランも勉強。パッケージは、同校OBのデザイナー木村淳さん(34)=朝来市=の助言でデザインし、「生野銀山で栄えた山あいのまち生野町の県立生野高校家庭科部が考えたしっとり卵色の『か寿てら』」とあえて長い商品名を採用した。

 部長の渡邊史奈さん(17)、副部長の福田若菜さん(16)=いずれも2年=は「ビジネスについて学んだ経験は今後の人生できっと役立つと思う」と話した。商品には、草庵が食したか寿てらの逸話などを紹介する小冊子を添える予定。部員たちは今後、製造業者との「商談」にも臨む。(長谷部崇)

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