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鉱滓にちなんだ「からみ飴」と生野町で唯一作っている白瀧英雄さん=朝来市観光情報センター
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鉱滓にちなんだ「からみ飴」と生野町で唯一作っている白瀧英雄さん=朝来市観光情報センター

 鉱石を高温で溶かし、銀や銅を取り出した際に生じる不要な鉱滓(からみ)を模した飴が、鉱山町として栄えた兵庫県朝来市生野町で手作りされている。ゴツゴツとした表面をざらめが覆い、ショウガが効いてぴりりと辛い。長い歴史のある生野名物として親しまれ、地域を中心に売られている。(長谷部崇)

 江戸期のからみは形がふぞろいで、生野では河原などに捨てていたという。明治に入ると、100~150キロのブロック状に成型した「カラミ石」を、堀や石垣に使った。

 そんなからみにちなんだ「からみ飴」は現在、同町竹原野の白瀧英雄さん(74)、邦子さん(69)夫妻が町内で唯一作っている。

 縦40センチ、横60センチの木箱に、ざらめを高さ約2センチまで入れ、小さなくぼみをたくさん作る。その上に砂糖、水あめ、ショウガを煮詰めたものを流し込み、冷えて固まったら、上にもざらめを振って完成させる。

 長年、町内でからみ飴を作っていた男性が2000年末ごろに引退し、一度は作り手がいなくなった。しかし英雄さんが当時勤めていた史跡・生野銀山(同町小野)の土産物としても人気があったため、「生野名物として残さなければ」と、白瀧夫妻が道具や製法を引き継ぎ、01年から作り始めた。

 昔は町内で2、3軒がからみ飴を手掛けていたといい、生野出身のお年寄りが懐かしんで注文してくることもある。「正確な年代は分からないが、その歴史は昭和初期や大正ごろまでさかのぼるのでは」と英雄さん。「ショウガ入りで、乾燥する冬場は喉にもいい。風邪防止にお薦め」と話す。

 JR生野駅の市観光情報センターや甲社宅、井筒屋、生野銀山など生野町内の観光施設のほか、25日にオープンした神河町吉冨の道の駅「銀の馬車道・神河」で販売している。200グラム430円、100グラム280円(いずれも税込み)。

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