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経営不振にあえぐ道の駅の再生に奮闘する阿瀬大典さん=道の駅「あゆの里矢田川」
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経営不振にあえぐ道の駅の再生に奮闘する阿瀬大典さん=道の駅「あゆの里矢田川」
インターネット上で反響を呼んだ「まじでつぶれる5日前」のメッセージ
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インターネット上で反響を呼んだ「まじでつぶれる5日前」のメッセージ

 昨年12月に新駅長の阿瀬大典さん(40)を迎え、慢性的な経営難からの脱却を目指す、兵庫県香美町村岡区長瀬の道の駅「あゆの里矢田川」が、インターネット上で存在感を増している。会員制交流サイト(SNS)などでは「まじでつぶれる5日前」などの、“開き直り”とも取れるメッセージを精力的に発信。崖っぷちの経営状況を自虐的に開陳する一方、現状を打破すべく、さまざまな企画を矢継ぎ早に打ち出している。(黒川裕生)

 同駅は1999年に完成。運営は地元住民らでつくる「大平会」が担い、開業時には運営資金として、住民有志160人が800万円を出し合ったという。

 しかし高規格道路の開通などで、同駅前を通る「県道香住村岡線」の交通量は減少。売り上げにも如実に響き、近年は前任の20代の若手駅長が経費を切り詰めて経営再建に奔走してきたが、ついに刀折れ矢尽きて退職してしまった。

 阿瀬さんが駅長に就任した昨年12月時点で、同駅の資金残高は15万円。年末年始で20万円を売り上げたが、必要経費を差し引くと、何と1万円しか残らなかったという。

 このままでは地域活性化の拠点がつぶれる-。もともと情報発信が得意な阿瀬さんは、現状を知ってもらうことで同駅のファンを増やそうと、起死回生のネット戦略を思い立った。

 ほとんど開店休業状態だったSNSはこまめに更新し、同駅の存在感をアピール。ホームページでも「まじでつぶれる5日前」と身もふたもない宣言を掲げ、「爆誕、変人駅長」などと、親しみやすい雰囲気を前面に打ち出した。

 また、そりを無料で貸し出して敷地内で雪遊びができるようにしたり、新商品の記者発表を設定したりと、同駅の魅力づくりにも尽力。今後も月1回程度の頻度で、新企画を実施していきたいという。

 「ここは日本一ダメな道の駅。何年も前から“お荷物”なんです」。大平会の仲村正彦会長(61)は、そう言い切る。阿瀬さんの奮闘に「新しい発想と実行力を頼もしく思っている。とにかくやってみい、そんな気持ちです」と話す。

 「ここが再びにぎわいのある場所となるよう、経営の立て直しに努めたい」とどこまでも前向きな阿瀬さん。「生死をかけて頑張るぞ!」

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