但馬

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受賞を喜ぶ北村浩史さん(左)と浜上勇人町長=香美町本庁舎
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受賞を喜ぶ北村浩史さん(左)と浜上勇人町長=香美町本庁舎
角田光代さん
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角田光代さん

 全国の自治体や団体などが観光振興ポスターの出来栄えを競う「日本観光ポスターコンクール」に、兵庫県香美町が初めて挑み、見事全187作品のうち2位に当たる総務大臣賞に輝いた。町が誇る素朴な風景の写真に、直木賞作家の角田光代さんが書き下ろしたエッセーが彩りを添えるポスター。斬新なデザインの作品がしのぎを削る中、オンライン投票部門でも2位となり、確かな存在感を示した。(黒川裕生)

 「うちみたいな弱小自治体が…。ようやってくれましたで」

 17日午後、同町本庁舎で報告会見に臨んだ浜上勇人町長は、そう言って目を細めた。同町役場神戸営業所の北村浩史さん(43)が、角田さんに直談判して実現させた大仕事だ。

 「香住海岸の夕陽」「うへ山棚田」「和池の大カツラ」「かえる島」の写真に、角田さんがそれぞれ300字程度のエッセーを添えた。直木賞作家を相手に、北村さんは何度も書き直しを依頼。「怖かったですけどね」と笑いながら振り返るが、いいものを作るために、一切の妥協を排して取り組んだという。

 写真は同町村岡区出身のカメラマン吉村玲一さん(西宮市)、デザインは神戸市に支社がある小さな事務所が手掛けた。予算は420万円。有名自治体だけでなく、大手広告代理店や巨大鉄道会社などが覇を争う同コンクールでは、金額の桁が一つ少なかったという。知名度の低い同町の受賞は、「下町ロケット」などの池井戸潤作品もかくや-というジャイアント・キリング(番狂わせ)だった。

 受賞の知らせを受け、角田さんは「落選したら、もう香美町に行けなくなるのではないかと心配していた」と、冗談を交えて祝福。浜上町長は「多くの人たちの協力があってこその受賞。これからの観光振興にフル活用していきたい」と意気込む。

 ポスターは今後、全国の主要駅などに貼り出される予定。

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