但馬

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平田オリザさんらのインタビューをまとめたパネルなどが並ぶ企画展=城崎文芸館
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平田オリザさんらのインタビューをまとめたパネルなどが並ぶ企画展=城崎文芸館
小説が演劇になるまでのアニメーションをノートに投影した映像作品=城崎文芸館
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小説が演劇になるまでのアニメーションをノートに投影した映像作品=城崎文芸館

 文学作品と演劇の関係に焦点を当てた企画展「文学と演劇と城崎温泉」が、兵庫県豊岡市城崎町湯島の城崎文芸館で開かれている。同町で小説の舞台化に取り組んだ劇作家の平田オリザさんや、平田さん率いる劇団「青年団」の活動を中心に、文学作品から生み出される演劇の制作模様を知ることができる。(秋山亮太)

 城崎には、小説「城の崎にて」の志賀直哉をはじめ、多くの文人墨客が訪れた歴史がある。また現在「城崎国際アートセンター」(同町湯島)が舞台芸術の制作現場として注目を集めており、文芸館が今回、そうした文学と演劇の二つをテーマにした展覧会を企画。東京を中心に図書館のプロデュースなどを手掛け、同館の企画にも携わるブックディレクター、幅允孝さんが展示内容を監修した。

 豊岡に活動拠点を移す予定の平田さんと青年団が、作家高橋源一郎さんの小説「日本文学盛衰史」を基に制作した演劇作品が、展示の軸となっている。演劇の記録や関連資料を並べ、原作者の声も紹介する。

 まずは平田さんと高橋さんの経歴や著作を掲示。2人へのインタビューをまとめたパネル展示も。「演劇ってなんですか」という問いに対し、平田さんは「人類が発明した一番古いあそびのひとつ」と答え、「作品が演劇になる意味ってなんですか」という質問に高橋さんが「小説は内側から、演劇は外側から人間を描く」という見解を示す。

 隣のコーナーでは、アートセンターでの青年団の活動を伝える。舞台の録画映像がテレビで見られるほか、舞台準備のため城崎に滞在した青年団の動きをパネルにまとめ、写真と記事で伝えている。

 真っ白なノートに、手書きの原稿が活字となり、続いて演劇の脚本に変わり、最後は実際に演劇の動きを表現するアニメーションが投影される展示も目を引く。ほかにも鏡の前に立ち、平田さんの等身大パネルの指示を見ながら、怒りや悲しみの演技に挑戦できるコーナーもある。

 幅さんは「小説と演劇は実は近い位置にある。企画展を通じ『人間とは何か』を表現する両者をより深く知り、城崎での取り組みにも興味を持ってほしい」と話している。

 来年3月31日まで。午前9時~午後5時。水曜休館。大人500円、中高生300円、小学生以下無料。城崎文芸館TEL0796・32・2575

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