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農業ボランティアを体験している豊岡市出身の男子学生(前列右)ら=豊岡市出石町鳥居
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農業ボランティアを体験している豊岡市出身の男子学生(前列右)ら=豊岡市出石町鳥居

 2004年の台風23号で、地域の大部分が浸水する被害を受けた兵庫県豊岡市出石町の鳥居地区で、神戸学院大学(神戸市中央区)の現代社会学部の学生らが、農業を通じた復興ボランティアに取り組んでいる。今年は、豊岡市出身で水害当時5歳だった学生や、仙台市出身の学生も参加。農業の現場で汗を流し、当時の被害について聞いたり「復興とは何か」を考えたりしている。(阿部江利)

 学生は、同学部社会防災学科などで学ぶ4人。同学部では、災害や国際協力の現場で生かせるよう、興味を持った団体で活動する「ボランティア・インターンシップ」が、2年次からの選択科目となっている。

 同地区では、神戸市のNPO法人「まち・コミュニケーション」が農業を通じた復興支援を続けており、2015年から同科目を履修する学生の受け入れもしている。同大学の学生らは今月上旬、2泊3日で出石町に滞在。同法人のスタッフから、同地区が背丈を超えるような水に漬かったことや、復興の歩みを聞いた後、タマネギの収穫や出荷を手伝った。

 豊岡市中央町出身の男子学生(19)は当時、膝まで水に漬かりながら小学校の体育館に避難。自宅は床下浸水で済んだが、台風23号とゆかりのある団体と知り、実習先に選んだ。「この被害をきっかけに豊岡をより詳しく知れて、農業の苦労も分かった。地元での就職も検討しており、良い経験になった」と話す。

 仙台市泉区出身の女子学生(19)も、小学6年生で経験した東日本大震災をきっかけに防災に関心を持ち、「東北を支援してくれた兵庫に恩返しを」と参加した。「どんなふうに災害から復興しているのかを学ぼうと思うが、人が優しく自然も豊かで居心地がいい」とほほ笑む。

 同大学の非常勤講師で、災害復興研究を担当する同法人の宮定章代表理事(42)は「現場で学べることは多い。災害や復興の歩みを長く見続けることの大事さを体で感じてほしい」と期待している。

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