但馬

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解体が決まった「うめのや遊技場」=豊岡市城崎町湯島
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解体が決まった「うめのや遊技場」=豊岡市城崎町湯島
スマートボールや射的が並ぶ建物内の様子
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スマートボールや射的が並ぶ建物内の様子

 昨秋、国登録有形文化財となった兵庫県豊岡市城崎町湯島の「うめのや遊技場」が、解体されることになった。城崎温泉街の一角にあり、1925(大正14)年の北但大震災から復興するまちの歩みを伝える貴重な建築物で、ショー劇場やレトロな射的などを備えていた。解体を控え、21日には現地で建物を披露する「お別れ会」が開かれる。(阿部江利)

 歴史文化遺産の活用に取り組む県の「ヘリテージマネージャー」らの調査によると、同遊技場は木造2階建て。北但大震災で温泉街の大部分が焼失した後、昭和初期に和風旅館として建てられた。その後改装され、遊技場になったという。1階には、歓楽街の名残であるショー劇場の部屋が残るほか、パチンコ台やピンボールのような「スマートボール」などのゲームも並ぶ。

 但馬地域の文化財に詳しい「豊岡まちなみ連盟」の松井敬代事務局次長(63)によると、温泉街にもかつて20軒近い遊技場があったが、現存するのはわずか数軒に。「うめのや」も最近まで、建物に住む高齢女性が1人で切り盛りしていたが、文化財の登録時は既に営業中止状態だった。昨冬の大雪を機に女性が建物を離れたことから、管理が難しくなったという。

 同温泉街では、地元の関係者らがまちづくり会社「湯のまち城崎」を設立。町の景観を守るため、文化財の調査などを続けている。同社の活動などもあり昨年10月末、同遊技場は、城崎温泉ロープウェイや旅館など6件と同時に、国有形文化財となったばかりだった。

 お別れ会は午後1時から午後5時までで、スマートボールや射的も楽しめる。解体を惜しむ人らの声を受け、建物の所有者が開催する。松井さんは「温泉街の歩みを伝える大事な建物だけに、残したかった。無念だが、最後に大勢の人に見てもらいたい」とする。

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