但馬

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「ウナギの代わりにナマズを」と養殖に挑戦している中嶋久幸さん=豊岡市日高町羽尻
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「ウナギの代わりにナマズを」と養殖に挑戦している中嶋久幸さん=豊岡市日高町羽尻

 ニホンウナギの稚魚が全国的に不漁になっている中、兵庫県豊岡市日高町羽尻の農業中嶋久幸さん(76)が2年前から、ウナギに代わる食材として「ニホンナマズ」の養殖に挑戦している。猛暑を乗り切る策として「ウナギがないならナマズで代用を」と発案。稚魚を池で育てると、大きいもので約45センチに。地元住民向けに開いた試食会も好評で、「来年には稚魚をかえせるかも」と期待を寄せている。

 中嶋さんは2016年夏、「ウナギの稚魚が手に入らない。ナマズが代わりになる」という報道を見たのを機に養殖に着目。埼玉県から稚魚100匹を取り寄せ、以前はニシキゴイを飼育していた0・5アールの池に放した。「コイはサギに食われてしまったが、ナマズなら中に潜って大丈夫かと思って」と笑う。

 池には近くの阿瀬渓谷から沢水が流れ込んでいるほか、小さな虫や貝も豊富だった。この2年間、餌をやったのは20キロだけ。10センチ弱だった稚魚はみるみる成長した。90匹が無事に育ち、うち25匹は7月中旬に地元住民らを対象に開いた試食会で振る舞ったという。

 中嶋さんによると、ナマズはウナギよりも脂が多く、栄養価も高いという。かば焼きにして食べたところ、脂は多いが臭みはない。「川魚は駄目」という人も「気が付いたら全部食べていた」というほど。

 また、多くのナマズが卵を抱えており、来年の繁殖が期待できるという。大事に育てたナマズだけに「食べるのは気の毒」と話すが、生産拡大を目指す。「地元の人たちには、“土用ナマズ”で体力を付けてほしい。もっと食べたいという声もあったので、期待に応えなければ」と話している。飼育などの相談にも応じる。(阿部江利)

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