但馬

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5年分の賞状と大吟醸「但馬」を掲げる社員ら=此の友酒造
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5年分の賞状と大吟醸「但馬」を掲げる社員ら=此の友酒造

 此の友酒造(兵庫県朝来市山東町矢名瀬町)の大吟醸酒「但馬」が、「全国新酒鑑評会」で5年連続の金賞に輝いた。年間製造量約350石(一升瓶で約3万5千本分)の小さな酒蔵だが、情熱と細やかな工夫を込めた酒造りで、全国の有名どころと肩を並べ、金賞を獲得し続けている。(長谷部崇)

 新酒鑑評会は、清酒の品質や製造技術の向上を目的に1911年から始まり、現在は独立行政法人「酒類総合研究所」(広島県)や国税局の職員らが、味や香り、華やかさ、濃淡などを審査する。本年度は全国から850点の出品があり、421点が入賞。うち特に成績優秀だった232点が金賞酒に選ばれた。

 木村祥三社長(59)は約30年前、吟醸酒の造り方を指導してもらうため、蔵に招いた国税局の職員から「これくらいの規模の酒蔵で金賞を取ろうと思ったら、宝くじを当てるより難しい」と言われたという。

 当時、「金賞酒とはそんな大変なものなのか」と、衝撃を受けてうなった木村社長。「それがまさか5年連続で受賞するようになるとは…。杜氏が積み上げてきた挑戦と努力がなければ、ありえなかった結果でしょう」と話し、驚きと喜びを隠せない様子だ。

 本年度の鑑評会で、大吟醸「但馬」は金賞酒の基準点を上回る点数を獲得。2002年から杜氏を務める勝原誠さん(45)は「これまでの経験や勘を頼りに、五感をフル活用し、無心で酒造りに挑んだ結果。達成感とホッとした気持ちでいっぱいです」と振り返る。

 昨シーズンの原料米は非常に溶けやすかったため、白米の吸水率に細心の注意を払ったほか、厳しい寒波で、発酵中のもろみの温度管理にも苦労したという。そのかいあって、今年の「但馬」も、果実のように上品な香りとまろやかな味わいに仕上がった。冷やしてワイングラスで飲むのがおすすめという。

 720ミリリットル入り5千円、一升瓶1万円(いずれ税別)。TEL079・676・3035

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