但馬

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余部の傘付きおしゃらいさん
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余部の傘付きおしゃらいさん
一日市の立派な花の筒
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一日市の立派な花の筒
堂々たる欄干が設けられたおしゃらいさん
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堂々たる欄干が設けられたおしゃらいさん
味のある細い竹のはしご
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味のある細い竹のはしご
ササが飾られるのが特徴、柴山のおしゃらいさん
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ササが飾られるのが特徴、柴山のおしゃらいさん

 兵庫県香美町香住区に伝わる「おしゃらいさん」。お盆に不思議な棚を飾る風習で、歴史や分布状況などの取材は鋭意継続中ですが、その成果をご報告する前に、今回は各集落で見掛けた特徴的なおしゃらいさんをまとめて紹介します。題して「おしゃらいさん図鑑」。

 いつも見慣れた香住や柴山の人たちでも驚くのではないかと思うのが、余部の傘付きおしゃらいさんだ【写真1枚目】。もちろん日差しと雨よけのためだが、住民によると、傘を付けるようになったのは「そんなに古いことではない」という。20~30年前(諸説あり)から広まったとみられ、この特徴は他の集落では全く見られない。

 花の筒は、数も形も家や集落ごとに少しずつ違う。板の四隅に計4本あるタイプが多いが、2本や6本の場合も。ちなみに【写真1枚目】は私の見た限りでは、最多の8本。筒の材質は大半が竹かプラスチックだが、配管用のパイプを切っただけのものや、空き缶を使っている珍しいケースもあった。一日市では立派な形が目を引いた【写真2枚目】。

 お供え物が載った約30センチ四方の台は、ほとんどが「板」と形容するしかないシンプルなもの。そんな中、鎧では堂々たる欄干が設けられたおしゃらいさん【写真3枚目】が存在感を放っていた。

 はしごは6~7段が主流。一方で、はしご自体を設置していない家も実は少なくない。「この辺では誰も付けない」と胸を張る人もいれば、私が指摘すると「あ、忘れてた」と慌てて取り付けた人も。御崎では、味のある細い竹のはしごが確認できた【写真4枚目】。

 前回も紹介したように、柴山はササが飾られているのが特徴的だ【写真5枚目】。住民に聞くと、「その辺の山で切ってきた」とのこと。地域的な特色かと思いきや、柴山から香住を挟んで遠く離れた鎧(【写真3枚目】)でもササがあり、これに関してはよく分からない。

 ササつながりだと、集落に3軒ほどしかない訓谷のおしゃらいさんには、プラスチック製のササが板の周囲にびっしりと並んでいた。この家の主人は、やはり柴山出身。管理に手間がかかるので、葬儀店で購入したという。

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 次回、私が夏バテしていなければ、もう少し掘り下げた記事をお届けできるかも。(黒川裕生)

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