但馬

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窓から抜群の眺望が楽しめる「岡見」=香美町香住区一日市
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窓から抜群の眺望が楽しめる「岡見」=香美町香住区一日市
所有者の中村英夫さん(中央)、レンタルスペースを始める池本大志さん(右)と小嶋夕輝さん=香美町香住区一日市
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所有者の中村英夫さん(中央)、レンタルスペースを始める池本大志さん(右)と小嶋夕輝さん=香美町香住区一日市

 廃業から約20年、ほとんど使われていなかった兵庫県香美町香住区一日市の元料亭「岡見亭」が10月から、レンタルスペース「岡見」として復活する。目の前に雄大な日本海が広がる、抜群の景観が自慢の建物で、関係者は「展示会やワークショップなど、交流の場として活用して」と呼び掛ける。(黒川裕生)

 岡見亭は木造平屋で、1928(昭和3)年に建てられた。国指定名勝「岡見公園」にあり、広々とした窓からは、日本海が一望できる。

 元は料亭だったが、昭和末期に近くで営業していた観光ホテルが購入し、別館として使用。結婚式場として使われた時期もあったという。ホテルの廃業に伴い、1997年、町内で自動車販売・整備業を営んでいた中村英夫さん(83)が「香住の宝を守りたい」という“義侠心”に駆られ、私財を投じて買い取った。

 中村さんは古くなっていた屋根や外壁、水回りを徹底的に修繕。しかし使い道は特に決めず、この21年間、住民の集まりやイベントなどで時折使われる以外は、ほぼ“空き家”状態だった。中村さんは「誰か活用してくれる人が出てこないものか」と思いながら、ずっと「悶々としていた」という。

 一方、2016年度からサテライトオフィスの開設支援を本格的に進める町が、岡見亭を候補物件の一つに選定。インターネット通販会社の開業を考えていた池本大志さん(43)=同区香住=と、地域活性化のイベントを手掛ける小嶋夕輝さん(40)=豊岡市高屋=が興味を示し、今月、中村さんと池本さんが賃貸契約を結んだ。

 池本さんはここを仕事場にしながら、小嶋さんと協力し、誰でも使える有料レンタルスペースとして開放。2人で運営していく。広さは200平方メートル以上あり、文化教室やフリーマーケット、会議など、さまざまな使い道に対応できる。ただし、ホテルの客室だった鉄骨の別棟は含まない。

 「こんなすごい建物をよくぞ残してくれた」と口をそろえる2人。「使いたいという人はきっとたくさんいるはず」と期待する。中村さんも「若さと知恵を生かして頑張ってほしい」とエールを送る。

 10月5~7日には、自由に立ち入りできる見学会を開催する。

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