但馬

  • 印刷
豊岡市内で見つかった野口雨情直筆の「豊岡小唄」の掛け軸=豊岡市出石町内町
拡大
豊岡市内で見つかった野口雨情直筆の「豊岡小唄」の掛け軸=豊岡市出石町内町

 童謡「十五夜お月さん」の作詞家などとして知られる詩人、野口雨情の新たな直筆書がこのほど、兵庫県豊岡市内で見つかった。雨情が豊岡市で作った「豊岡小唄」の一節を書いた掛け軸で、豊岡市立美術館「伊藤清永記念館」(同市出石町内町)で開催中の、雨情をテーマにした企画展を知った市内の旧家が同館に連絡して分かったという。30日まで続く同企画展で展示されている。(秋山亮太)

 雨情は童謡界で、日本三大詩人の一人といわれる。同保存会によると、出石をはじめ但馬地域には少なくとも9回は訪問したといい、地域を題材にした小唄などを作っている。

 豊岡小唄は昭和初期、豊岡市商工会の依頼で雨情が作詞した。地元にある山の名称や柳ごうりなどを入れた内容で5節まであり、今回見つかったのは、その第1節を書いた掛け軸。縦約140センチ、横約30センチの和紙に、柔らかいタッチで「但馬豊岡は 花さくところ わすれられよか いつまでも」という詩と、「雨情」の名前がしたためられている。

 企画展を主催する住民グループ「出石民謡保存会」副会長で、企画展実行委員長の渋谷朋矢さん(44)によると、展覧会開始直後の9月末、市内の旧家から、「うちにも雨情の書がある」と市立美術館に連絡があったという。雨情がこの旧家に世話になった後、礼として贈ったとみられる。

 雨情は但馬地方をテーマに七つの歌詞や詩を作ったが、直筆書が見つかったのは、2012、13年に雨情が宿泊した地元の旅館などに残っていた、出石小唄に次いで2例目だという。

 渋谷さんは「丹波市柏原町で作られた『柏原小唄』は、地元住民の活動がきっかけで12節中11節が見つかり、後に加えられた幻の13節目も発見された。出石や豊岡の小唄でも、今後新しいものが出てくるのでは、という期待が一層高まった」と話している。

但馬の最新
もっと見る

天気(10月19日)

  • 23℃
  • 17℃
  • 10%

  • 22℃
  • 12℃
  • 60%

  • 24℃
  • 16℃
  • 10%

  • 24℃
  • 15℃
  • 10%

お知らせ