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垂れ幕の文字が江戸創業期の屋号に一新された香住鶴直売店=香美町香住区小原
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垂れ幕の文字が江戸創業期の屋号に一新された香住鶴直売店=香美町香住区小原

 兵庫県香美町香住区小原の酒造会社「香住鶴」が、現在地に移転して15年の節目を機に、観光客らでにぎわう敷地内の直売店「福壽蔵」の名称を、江戸創業期の屋号「●智屋」に変更した。今後も但馬を代表する蔵元の一つとして初心に戻り、天然の乳酸菌を育成して使う「生酛造り」を軸にした、古き良き酒造りの発信に一層力を入れるという。(金海隆至)

 香住鶴は1725(享保10)年、「●智屋」という屋号で創業。香住区森の大乗寺門前で酒造りを続けてきたが、戦後、近隣の造り酒屋との合併や日本酒ブームを受けた成長とともに敷地が手狭となり、9代目当主の福本芳夫社長(68)が2003年11月、矢田川沿いの同区小原への移転を決めた。

 その際、増加する観光客に対応するため、直売店(約186平方メートル)を新設。福本家の6、7代目当主が用いた壽一郎の名にちなみ、「福壽蔵」と命名した。激しい業界の競争の中で、創業300年となる25年に向け、初代の新太良が掲げた創業期の屋号を復活させ、ブランドイメージの強化を図ることにしたという。

 名称の変更を受け、入り口に掲げる「●智屋」と書かれた垂れ幕も新調した。福本社長の妻で専務の澄子さん(67)は「古き伝統の中に斬新なものを見つける気概で、これからも地元の食材に合った酒造りを極めていきたい」と話す。

 直売店は、試飲できる商品や酒を使った菓子などの特産品が豊富で、酒蔵見学に訪れたツアー客にも好評。11月3、4日には「秋の蔵祭」を開き、酒かすを袋に好きなだけ詰めて購入できる企画や利き酒大会を催す。同社TEL0796・36・0029

※●は「福」の「ネ」が「示」

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