但馬

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改築される居組駅の駅舎。100年を超える歴史に幕を閉じる=新温泉町居組
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改築される居組駅の駅舎。100年を超える歴史に幕を閉じる=新温泉町居組
開業間際の居組駅(1915年発行美方郡誌の復刻版より)
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開業間際の居組駅(1915年発行美方郡誌の復刻版より)
現在の居組駅。開業間際とほぼ同じ形状が残る
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現在の居組駅。開業間際とほぼ同じ形状が残る

 JR居組駅(兵庫県新温泉町居組)の1911(明治44)年の開業時に建設された木造駅舎が、建て替えのため12月上旬から解体される。補修しながら100年を超えて維持してきたが、老朽化のため、コンクリート製となる。居組地区公民館は28日、駅舎や周辺の鉄道関連の遺産を巡る催しを開き、親しまれた建物に別れを告げる。(小日向務)

 JR西日本福知山支社によると、現在の駅舎は山陰線浜坂駅-岩美駅間の開業に合わせ、1911年3月に完成したという。木造平屋で、屋根や窓、外壁などを改修しながら使い続けてきた。来春完成予定の新しい駅舎は、待合室を備え、ベンチや電子表示板が設置される。

 地元の歴史に詳しい住民の段秀和さん(69)らによると、かつてはホーム2面に線路3本があったという。列車のすれ違いに使われていたほか、海水浴客が多かった昭和半ばには、臨時列車などが頻繁に停車し、にぎわっていたそうだ。

 しかし、自家用車の普及などで同駅の乗降客は減少。現在は無人駅となり、ホームは1面で線路も1本のみに。以前は貨物列車などが使っていた引き込み線も、今は除雪時などに利用される程度となっている。

 集落から約800メートル離れ、ひっそりとした雰囲気などから「秘境駅」として訪れるファンもいる。建て替えが決まり、駅舎に置かれたノートには、地元住民らが相次いで感謝の言葉や思い出などを書き込んでいる。

 居組地区の西岡安雄区長は「自分を含め、住民の多くが通学や通院などで利用してきた。愛着のある駅舎は建て替えられるが、駅自体は今後も守っていきたい」。住民有志が手入れを続けている駅舎前の庭園は、JRに要望し、建て替え後もそのまま残されるという。

 28日は、段さんの案内で、駅舎や地区内を歩く。開業当初から使われていたとみられる、1908年の刻印がある古いレールや、駅に近いレンガ造りのトンネル、漁港の船舶ドックに残るフランス製のレールなどを見学する予定。段さんは「地区内でも、かつての居組駅を知らない住民は多い。この機会に、駅を通した地区の歴史に親しんでほしい」と話す。

 当日は居組地区公民館前に集合し、午前10時に出発する。事前申し込みが望ましい。

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