但馬

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父が小料理屋を営んでいた場所で、観光ガイドなどの拠点スペースと喫茶店を開いた松井敬代さん(左)と渡口由美さん(右)=豊岡市城崎町湯島
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父が小料理屋を営んでいた場所で、観光ガイドなどの拠点スペースと喫茶店を開いた松井敬代さん(左)と渡口由美さん(右)=豊岡市城崎町湯島
店の入り口には、かつての小料理屋から引き継いだ「万作」の看板が掲げられている=豊岡市城崎町湯島
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店の入り口には、かつての小料理屋から引き継いだ「万作」の看板が掲げられている=豊岡市城崎町湯島

 城崎温泉街(兵庫県豊岡市城崎町)にかつてあった小料理屋「万作」がこのほど、事務や交流に使えるスペースと喫茶店を備えた新しい店舗に生まれ変わった。その名も「万作-第二楽章」。同市で観光ガイドなどを務める松井敬代さん(63)=同町=と妹の渡口由美さん(60)=大阪府高槻市=が、店主だった父が亡くなって以降長く使われていなかった建物を改装。喫茶と観光案内という二つの特色で、ふるさと城崎に貢献していく。(秋山亮太)

 リニューアルされた店舗は、同温泉街を流れる大谿川の北側、物産店や旅館、飲食店などが軒を連ねる一角にある。1階は渡口さんが営む喫茶店。珪藻土の壁や木柱を生かして和風に仕上げた店内には、渡口さんが厳選したアンティークのテーブルや椅子が並ぶ。レコードから流れるクラシック曲を聴きながら、豆にこだわったコーヒーやジュースなどが味わえる。渡口さんは豊岡市と高槻市を行き来するため、土日を中心に営業するという。

 2階は松井さんが事務スペースとして活用する。同温泉街で行う歴史や文化の案内で、資料などを使ってより詳しく説明する場所として使うほか、ガイドの養成講座や、外国人向けに日本文化の体験会なども開く。住民らの集会や交流会にも貸し出すという。

 前身の「万作」は、約50年前に姉妹の父英作さんが開いた。屋号は俳人としても活動していた英作さんの俳号にちなんだもの。どじょう鍋やかにすきが人気だったが、15年ほど前に店じまいし、英作さんも2014年に亡くなった。

 今年2月、渡口さんが定年退職したのを機に、「小さい頃から夢だった喫茶店を開きたい」と姉に提案。松井さんも賛同し、合わせて2階に仕事の拠点を設けることにした。9月から工事を始め、「城崎だんじり祭り」がある10月14日にオープン。父の店だった場所で、新しい形で営業していくことから、楽章ごとに雰囲気が変わるクラシック曲にかけて、新しい屋号を「万作-第二楽章」とした。

 松井さんは「生まれ育ったまちでの活動拠点ができてうれしい。今まで以上に地域貢献していきたい」。渡口さんは「ゆったりとした時間を楽しんでもらえるような店に、少しずつ近づけていきたい」と話している。

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